ウィリアム・ハーシェル博物館

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天王星発見の場所

ドイツ、ハノーファー出身のイギリスの天文学者・音楽家・望遠鏡製作者であり、「天王星」や「赤外線放射」の発見など、天文学における数多くの業績を残したことで知られる " Sir Frederick William Herschel / フレデリック・ウィリアム・ハーシェル "

そんな彼の偉業を後世に伝える為に、彼の自宅を改築して作られた博物館 " William Herschel Museum / ウィリアム・ハーシェル博物館 " を訪れました。

ロンドンから電車で2時間。ジョージアン王朝時代の美しい街並みの一角にある自宅の中で、当時のハーシェルは自作の望遠鏡による観察を続け、かの有名な天王星を発見、一躍時の人となるのです。

そんなハーシェルの偉業を、博物館に残る貴重な資料の数々と、彼が実際に製作した望遠鏡、使用していた天球儀などの天文学の美しい道具の写真と共に。

ウィリアム・ハーシェル

イギリスに渡ったハーシェルは、音楽教師・楽団長として成功を収め、音楽に携わりながらも次第に数学に対する興味を深め、やがて天文学を学びはじめます。
そして、1773年頃からは本格的に天文学に携わり、自ら望遠鏡を製作を開始し独自に天空の観察を続けます。

※ ハーシェル博物館の外観

やがて、運命の1781年3月13日

この日、彼はバースのニュー・キング・ストリート19番地にある自宅（博物館内）で天王星を発見。この発見によって彼は一躍時の人となり、以後天文学の研究により一層専念するようになるのです。

彼は当時のイギリス王　ジョージ3世を称え、この新惑星を " ジョージの星 / Georgium Sidus " と命名し、それはセンセーショナルな出来事として国内の人々を喜ばせたのですが、フランスなどの国外では惑星をイギリスの王の名で呼ぶことが敬遠されたために定着せず、やがて私たちが今も使用する " Pluto / ウーラノス / 天王星 " という名称に落ち着くこととなります。

この発見の年、ハーシェルはコプリ・メダルを受賞し、王立協会会員に推薦され、1782年にはジョージ3世から国王付天文官 (The King's Astronomer) に任命されるに至ります。

写真は、そんな彼の住んだ自宅の音楽室。